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令和3年4月1日より四万十市立市民病院の院長職を拝命致しました濱川公祐です。地域住民の皆さま、医療関係者の皆さまにご挨拶を申し上げます。
当院は長きにわたって幡多地域の急性期医療を担う病院の一つとして機能してきました。そのような病院の院長を長年勤められた樋口医師より引き継ぐことになりましたが、その責務の重さに身が引き締まる思いです。
当院の現状を申しますと、全国的な地域の自治体病院の共通の問題であります医師不足と経営難に直面しています。地域の人口は徐々に減少しておりますが、病院に求められる役割は必ずしも減少せず、高齢化率の上昇や新型コロナウイルス感染症の出現などで必要とされる仕事は増加しています。その中で限られたスタッフでもお互い協力して特長を生かしつつ、医療の質を維持していくように努めて参ります。院内においてはすべての職員の和を大切にし、それによって得られる力を患者様に優しい医療として提供していきたいと考えています。
医療を取り巻く状況は日々変化しており、病院の運営もその流れに合わせて変化していく必要があります。これからは病院同士もお互いに協力して地域を守っていく時代だと思います。今まで以上に近隣の医療機関と協力しつつ、自治体や介護福祉関連施設などとも協力して地域包括医療・ケアを充実させていきます。
四万十市は「住みよさランキング」では全国でも上位に入るなど、自然の豊富さと整った町並みを兼ね備えた良いところです。その中で市民病院も住みやすい地域に医療の面から貢献できるように取り組んで参ります。私自身の出身は高知市ですが四万十市に住んで10年以上が過ぎ、地域との縁も感じつつ日々の診療や病院の運営に励みたいと考えています。
四万十市立市民病院 院長