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検査科は、5名の若々しいスタッフが日々元気に奮闘しています。
業務内容は、採血などの検体の採取、検体検査及び生理機能検査を職務分野とし、近年、拡充を図った超音波検査業務は、頸動脈・甲状腺・心臓・乳腺・腹部・下肢動静脈の領域を対象としています。
市民(地域)のための検査科、市民(地域)に信頼される臨床検査技師を胸に従事しています。
血液、尿などの検体を用いて調べる検体検査、患者さんの体から直接情報を記録して調べる生理機能検査、外来採血などの検体を採取する業務などを行っています。
肺炎や尿路感染症などの病原菌を調べる細菌培養検査は、四万十市内の医療機関において唯一、院内に専任の技師を配置し実施しています。このことで、院内感染対策においても重要な役割を果たしています。
また、近年導入した新型コロナウイルスPCRは約20分程度で結果が得られ、幡多地域で最速の検査所要時間となっています(令和4年7月1日時点)。
検査科スタッフは、日々の業務において正確性・迅速性に加えて検査のプロとしての診療(臨床)支援の実践を心がけています。
臨床検査技師としてのスキルアップを軸に、5本のモットー(理念)に力を入れています。日常業務の中で、知識・技術及び発想(想像力)をもっての診療支援を実践することとし、患者の命を救うテクニシャンとなることを目標としています。
✓専門的力量 |
:臨床検査技師(プロフェッショナル)としてのスキルアップ |
✓接遇 |
:患者さん(地域住民)及び院内職員に対するベクトル |
✓経営感覚 |
:部門の経営的視点(コスト意識、効率的運用、収支分析) |
✓臨床サポート(診療支援) |
:病態推測・臨床アプローチ、追加検査の提案 |
✓広報的活動 |
:検査項目説明書、けんさパンフレットの発行 |
日頃からスタッフの気付き、課題発掘、発案を大事にし、科内全体で協議を重ねることにより業務改善及び進展に取り組んでいます。近年の達成プランをいくつか紹介します。
取り組み事例 |
〇入院患者さん及び透析患者さんの心電図計測を病室へ出張 透析患者さんの負担を考慮し、2ヵ月に1回の定期心電図(50名程度)を透析科へ装置を持ち込み、測定を行うようにしました。 |
〇早出出勤(輪番1名/日)による外来検査への迅速対応 早出当番者が始業開始より早く出勤し、検査装置の校正点検作業を実施。外来診療への寄与、患者待ち時間短縮が図られました。 |
〇臨床へ病態解析レポート(追加検査の提案書)の発行 検査データ及び所見から技師の視点で臨床病態を推測し、次に必要と考えられる検査や診断(病態把握)への寄与が示唆される精査検査を臨床へ提案しています。電子カルテでの技師記録入力やレポートなどの手法を用いて実施しています。 |
〇患者さん向け検査項目説明書の発行 院内実施の血液・尿検査項目の正常範囲とその意義を記載した一覧表を作成。一般の方(患者さん)にも分かり易いように技師が解説文章を作成。外来患者さんへ検査データとともに提供しています。 |
〇患者さん向け検査項目紹介のパンフレット提供 肺年齢(呼吸機能)、動脈硬化度(ABI)、尿中アルブミンのそれぞれの検査紹介パンフレットを作成し内科外来に設置。検査対象例に対して検査実施件数が少ないと想定される項目について、患者からの要望を拾い上げて増件につなげていこうとする取り組み。 |
これらの取り組みで得た成果(患者さんからの喜びの声など)を経て、地域医療の実践についてスタッフ一同、想いを巡らせています。
今後も5本の矢(モットー)を胸に、地域に親しまれ、信頼される検査部門と成るべく頑張って行きます。
検査データのことなど分からないことがありましたら、お気軽にスタッフに声をかけてください。