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理学療法士4名でがんばってます!
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対して、運動機能の維持・改善を目的に、運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法のことを言います。
理学療法士は、この「理学療法」を用いて、「立ったり座ったりする」、「寝返る起き上がる」、「手足を動かす」、「歩く」など日常動作を行ううえで必要な基本的動作の改善を目指します。理学療法士を一言でいうならば「動作の専門家」です。関節可動域の拡大、筋力の強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習など能力の向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な知識・技術を用いて、日常生活動作の自立を目指します。
当院の理学療法士は、4名体制で入院・外来の患者さんのリハビリテーションを行っています。これまで以上に患者さんの希望に対応していきたいと、リハビリ室スタッフ一同意気込んでいます。
また、院内の委員会や災害派遣医療チーム(DMAT)、地域ケア会議のアドバイザーとしての参加などリハビリ業務以外の活動も行っています。
実はリハビリテーションには本当はとても広い意味があり、Rehabilitation→re(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っている言葉です。つまり、リハビリテーションとは、病気やケガなどによる障害をもとに戻すための機能回復訓練だけでなく、障害を持った方でも可能な限り社会生活への適応ができるよう「本来のその人らしく生きるための」すべての活動であると考えられています。
当院リハビリ室では、障害をもった患者さんが「できなくなってしまったこと」や「こんなことがしたい」という希望に対して、残された能力を最大限にひきだし、もとの社会生活へ一日でも早く復帰できるよう全力でサポートしています。
その内容は主に、患者さんの状態の把握、治療方針の決定や修正、在宅復帰に向けての検討などを行います。特に在宅復帰に向けては、患者さんとご家族の希望を尊重しながら、その希望にできるだけ添えるように、チーム一丸となって話し合います。
また、当院では専門学校などのリハビリ研修生の受け入れもしており、この「カンファレンス」には研修生も参加してもらい、チーム医療について勉強しています。