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透析科

更新日:2022年4月15日更新 印刷ページ表示

透析科

 

透析科写真

 

透析患者さんやその御家族の不安や苦痛を理解し、安心して透析治療が受けられるよう日々努めています。

人工透析って?   

透析図

人工透析とは、働きが低下した腎臓の代わりに老廃物や余分な水分などを取り除く治療法のことで、主に「慢性腎不全」「急性腎不全」という病気の患者さんに行います。

   私たちの体は、常に代謝を行っているので老廃物ができ、また食事をすることで分解された栄養から毒素が作られます。そして、これらの老廃物や毒素が含まれた血液を腎臓でろ過し、余分な水分と一緒におしっことして体外へ排出することで体内の健康を保っています。

   しかし人工透析の患者さんは、この腎臓の働きを  透析装置  という機械で  人工的  に行わなければなりません。

     人工透析には大きく分けて「血液透析」と「腹膜透析」があります。日本で行われている人工透析の約9割以上が「血液透析」で、市民病院でも現在25ベッドで行っています。

   「血液透析」では、患者さんと透析装置をつなぎ、血液を送りこんで浄化しキレイになった血液を再び体内に戻します。治療の回数としては、一回3~4時間かかり、一週間に2~3回は行う必要があります。

   このように、腎臓の機能を失ってしまうと、「人工透析」などに頼らざるを得ません。

   腎臓の病気の原因は様々ありますが、その多くは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、メタボリックシンドロームとも深い関わりがあり、誰もがかかる可能性のある病気と言われています。

   また、初期のころには自覚症状がほとんどないため知らず知らずのうちに進行してしまうといわれ、現在日本では慢性腎不全患者が増え続けており、最近では「新たな国民病」と呼ばれ、約30万人が透析療法を受けています。

   普段から、バランスのとれた食事(特に塩分の取りすぎに注意)をはじめとする規則正しい生活を心がけましょう。また定期的に健康診断を受けることで、慢性腎臓病(CKD)を予防しましょう。

 

 

プロフェッショナルたち

------ 当院の透析室のプロフェッショナルをご紹介します-----

 

  現在の透析装置はフロア設置タイプで、「透析通信システム」というコンピュータ機器を導入し、患者さんの体重・除水管理を適切かつ安全に行っています。

   このシステムを導入したことで、私たちスタッフ一同、効率よく、スムーズな伝達・治療を行うことができています。樋口医師

 1 給水(水道水)

 2 逆浸透水処理

透析写真1

 これは「逆浸透水処理装置」といいます。
 とても大きな機械です。
 人工透析を行うためには大量の水道水を使います。 水道水には塩素や不純物が含まれているため、これらを取り除くためにこの機械を使って、クリーンな水に換えて透析用水として供給するのです。

 

3 透析液供給装置

透析写真1

 これは、「透析液供給装置」といって、血液透析では、血液をキレイにするためにかかすことができない「透析液」を作る機器です。
患者さんの状態にもよりますが、1回(約4時間)の透析液の使用量は120~150リットルです。
   細菌などが侵入しないよう、管理やメンテナンスは、私たち臨床工学技士(計3名)が細心の注意をはらって行っています。

 

 

4 透析用監視装置

透析写真3

これは、「透析用監視装置」といいます。
水道水から始まって最終的に透析液として患者さんのベッドサイドまでたどりつき、透析液や血液の流れ、除水量、透析液の温度、抗凝固薬の注入量など様々な調節・監視をこの1台で行っています。また、血液透析療法(HD)に加えて血液ろ過透析療法(HDF)など治療ニーズにも対応できるようになりました。
 新しい機器は、大きな液晶画面で操作しやすく、スムーズに管理できます。

 

 

 

ナース透析室は9名のナースで頑張っています!

患者さん一人一人にあったケアと不安な気持ちを少しでも解消できるよう、「まごころ」こめてサポートしています。