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高知県の西の端で東京からは遠い場所ですが、約3万3千人の住む街であり、自然を近くに感じられながら、都会とさほど変わらない暮らしができます。街から少し離れた地域では、本格的な田舎暮らしもできるため、多様なライフスタイルを選択できます。
10年以上前に移住して今や地元に溶け込んでいる人や、海外(特にオーストラリア)からの移住者も他の自治体に比べると多い傾向があり、移住者を受け入れる風土があります。
太平洋に面する海岸にはサーフィンに適したビーチが複数あり、昔からサーフィン目当ての旅行はもちろん、サーフィン移住も多い町です。
四万十川ではカヌーはもちろん、近年ではサップも楽しめます。子供の川遊びには安全な支流が好まれることが多く、四万十川の支流の中で最も透明度の高いといわれる黒尊川をはじめ、市街地から近い後川などで夏の川遊びは定番です。
また、四万十市の街中は100キロマラソンのゴール地点でもあり、普段から四万十川の川土手を走るランナーの姿も多く見られます。街中から海沿いエリアはほとんど平地のため、サイクリングも人気です。
愛媛県との県境には標高1,000メートル前後のハイキングを楽しめる山があります。
山、川、海どこでも気軽にキャンプを楽しめ、アウトドアアクティビティをするには不自由しません。
四万十市内の保育所・幼稚園は20施設、公立の小学校は13校、中学校は5校、その他県立中村中学校、県立中村高等学校、県立幡多農業高等学校があります。
そのうち、西土佐地域の保育所は1施設、小・中学校は1校ずつあります。高校は県立中村高等学校西土佐分校があり、全国で活躍するカヌー部があり、小規模校ならではの特色のある学校教育が行われています。
四万十市の小学校・中学校で提供されている「四万十ふるさと給食」は、地元の生産者が豊かな自然の中で育てた、無農薬・減農薬にこだわった安心・安全な食材を優先的に使っているのが魅力です。
育ち盛りの子供たちにも安心して食べていただけます。
また、新たな取り組みとして、四万十市にある幡多農業高校が生産する安全性の確保された農畜産物を、令和4年度から学校給食で提供しています。
四万十市内には市立病院をはじめ40施設以上の医療機関があり、隣接する宿毛市には総合病院(幡多けんみん病院)もあります。
老人ホームや介護施設は、公的施設と民間施設を合わせて20施設以上あります。
また、四万十市社会福祉協議会を中心に、生活困窮者への自立支援やフードバンク、ボランティア事業、「まちなかサロン」、訪問入浴事業、配食サービス、高齢者の健康づくりなど幅広い福祉サービスが展開されています。
公共交通機関でも来られますが、住むとなると自家用車は必須といえます。
JR四国や土佐くろしお鉄道の利用で関西までのアクセスが可能であり、市内ではバスなどの公共交通機関もありますが、まだまだ都会に比べて公共交通機関は整っていないため、家庭における自家用車の必要性が高い土地柄です。
街中にはコンビニやスーパー、ホームセンター、家電量販店、ドラッグストア、外食チェーン店などがあり、買い物には不自由しません。特に個人経営の飲食店の数は多く、充実しています。
西土佐地域は山間地ですが、郵便局やガソリンスタンド、スーパー、道の駅は西土佐の中心地にもあり、日常生活に不便はありません。大きな買い物や病院などは車で30分の愛媛県宇和島市で利用することが多いです。
物価については、都市部に比べると店舗数が少なく、あまり安くはありません。特に燃料は輸送距離が長いため、割高です。野菜については家庭菜園をしたり、ご近所の方からのおすそ分けなど、都会とは違った方法で手に入ることもあります。狩猟免許を取得し、イノシシやシカを獲って捌いて自家用の肉にする人もいます。
四万十市は、夏の暑さが厳しく、北西からの風邪が吹くとフェーン現象に加え、太平洋からの海風も入りにくくなるため高温になりやすいです。南からの湿度の高い空気が山々にさえぎられて多量の雨が降ります。台風も確かに多いですが、これまでも被害が多かったため、しっかりと対策が取られています。
また、ニュースでも取り上げられる駿河湾から九州沖にかけて位置する南海トラフでは、今後30年以内に70パーセント程度の高い確率で地震が起こりうるとされており、高知県全体で東日本大震災の直後から南海トラフ地震対策の加速と抜本強化を図っています。
四万十市全域で光ファイバー回線が使えます。テレワークで仕事ができるようになり、移住前と勤め先を変えず、移住できるケースも増えてきました。
携帯電話の回線については、山間部など一部エリアでつながりにくいところがあります。