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平成17年に中村市と西土佐村が合併し、四万十市が発足しました。高知県の西部に位置し、北西は愛媛県、東南は太平洋と面しており、中央部を四万十川が南下し、太平洋に注いでいます。
四万十川を代表する風景「沈下橋」は増水時に壊れにくい構造をしているなど、長い歳月をかけて人々は川とうまくつきあう知恵を培ってきました。アユ・ウナギ・川エビ・アオノリなど豊かな川の幸と伝統の川漁が今も受け継がれています。
川と人の暮らしがとても近い、四万十市は「川とともに生きるまち」です。
旧中村市の街並みは、今から約550余年前の室町時代に一條公が応仁の乱をさけて旧中村へ下向し、京の都に擬して造られました。今も碁盤の目状の通りや大文字の送り火、京町、鴨川、東山などの地名が残り、「土佐の小京都」と呼ばれ、まさに移住者が築いた町と言えるのです。
中心地には天神橋商店街など6つの商店街があり、小売業・飲食業を営む商売人がたくさんいます。
太平洋に面するビーチではサーフィンを楽しむ地元民の姿が見られ、昔からサーファー移住も多い地域です。
四万十川の本流や支流に沿った峡谷に集落があり、美しい自然と田んぼや畑など里山の風景がそこかしこに見られます。寒暖差があり、水もきれいなため美味しいお米や米ナス、栗などの特産物づくりにも力を入れています。
古くは林業が盛んで、水運の拠点としても栄えていました。現在はカヌーなど四万十川観光に多くの人が訪れます。経済・文化圏は愛媛県宇和島市が近く、西土佐半家の秋祭りで「牛鬼」が登場するなど昔からのつながりを感じられます。