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吉田 透さん(62)・五月さん(58)
出身地/愛媛県宇和島市・高知県土佐清水市
移住時期/2021年5月
透さん(以下:透)
高校卒業と同時に大阪へ出て37年間、会社勤めをしていました。移住先として四万十市を選んだのは妻の親類が住んでいることが理由のひとつですが、もともと私も宇和島出身なので、となりの四万十市には馴染みがありました。
五月さん(以下:五)
大阪は便利ですけど、子どもは自立しましたし、ずっとここで年をとっていく?と思ったら、やっぱり田舎がいいよね、と夫と話していて、大阪で開催されていた移住フェアへ行ってみたんです。四万十市なら姉妹や姪もいますし、老後を考えた時に何かあってもお互いに頼れるのではと考えて、四万十市に決めました。
五:大阪に住んでいた頃は集合住宅で、常に音がうるさくないかなどやっぱり気になっていました。
孫3人が来た時には、「忍者ごっこよ」と忍び足で歩くように言ったりして(笑)
ちょうど希望していたエリアに見つかった空き家では、子どもたちが走り回っても叫んでも、
となり近所とほどよく離れていて気になりません。
透:今は仕事をしていないので、二人で朝早くにウォーキングをしたり、喫茶店をまわってモーニン
グを食べたりしてゆっくりと過ごしています。
五:大阪でもウォーキングはしていましたが、景色がぜんぜん違いますね。
今だと霧が出て幻想的です。まるで絵画みたい……。
モーニングも、こっちではみそ汁までついてきてお得感があります。
5月の連休には孫たちも遊びに来ました。孫が、初めてキレイな海を見て喜んでいました。
大阪の海ではなく、本当の海の色を見せてあげられてよかったです。
透:街に近い場所ですが、裏は山なのでとなりの畑はイノシシに荒らされていましたし、つい先日、
近所の人が仕掛けていた罠にもイノシシがかかっていました。
五:ウクレレを二人で買ったのにぜんぜん弾いてないので、ちゃんと習って弾けるようになったら
沈下橋で弾きたいですね。
あと、こっちに来たらお魚が安くて新鮮なので、自分で捌いてみたいです。
大阪にいたころも実家からよく送ってもらっていました。
以前、捌いてみた時には骨に身がたくさん残ってしまったので、教わって練習したいと思っています。
五:若いうちに移住したほうが、田舎では元気に色んなことができていいと思います。
お仕事を見つけるのは少し大変ですが、暮らしの中ではきっと色んなことが楽しめますよ。
※このインタビューは2023年9月現在の内容です。
※Jターンとは、地方から都市へ移住したあと、再び地方に戻るという点でUターンに似ていますが、
Jターンは元々いた土地に戻るのではなく、地元から近い都道府県や同じ県内でも異なる市町村に
移住することを指します。