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谷 哲也さん(48)・千鶴さん(40)
移住時期/2020年3月
どこから/和歌山県東牟婁郡古座川町(ひがしむろぐんこざがわちょう)
家族構成/夫妻、子供2人(5歳・3歳)
2018年 下見を兼ねて四万十市へ旅行
2019年11月 面談・空き家見学
2020年3月 移住
二人とも出身は大阪で、最初に移住した先は和歌山県の古座川。四万十川も移住先の候補に挙がっていましたが、その時は親元から近いという理由で古座川を選びました。
古座川には10年くらい住んで、とても良かったんですが、高速道路が伸びて行き来しやすくなると川遊びに来る客層や川の様子もだいぶ変わってきたので、動くなら子供が小さいうちがいいかな、と下の子の入園時期に合わせて四万十市への移住を決めたんです。
僕が5歳から10歳まで高知市に住んでいた縁や、西土佐の『カヌー館』で12、3年前に2シーズンだけ夏にカヌーガイドのアルバイトをしていたので、土地勘はありました。
四万十川は大きくて、やっぱり良いですね。
面談の時にはもう大体、西土佐エリアにしようと決めていました。川下りをする時に地元のアユ釣りの方の邪魔にならないように、アユ漁の時期に下見に来ていたので。
西土佐の移住支援住宅を4軒くらい案内していただいて、今のお家に決めました。僕らが直接いきなり大家さんに連絡するのではなく、『NPO法人四万十市への移住を支援する会』が間に入ってくれたのが有難かったです。
ダッキーの倉庫を探すのが一番大変でしたが、その際にも大家さんへの連絡や段取りなど間に入ってくれたので助かりました。
僕らにとっては、ほど良い田舎で嬉しいです。スーパーと郵便局が近くにあるので日常生活には十分ですし、大きな買い物や病院はとなりの愛媛県宇和島市に行きます。魚も手に入りやすいし、ミカンも美味しい!
子供の救急も、宇和島市の病院が対応してくれました。ちゃんとした病院があると子連れには本当に安心です。
僕はカヌー館での知り合いがもともといたので、顔見知りが誰もいないという状況ではないのは助かりましたね。子供の通う保育所でも知り合いができました。Iターンの方も思っていた以上に多いです。
子供も、同年代の子が近所に何人かいて、交流ができそうだなという予感がしています。保育所で竹馬や一輪車の乗り方まで教えてくれたり、子供のためにも来てよかったです。
少し心配なのは、地域の祭りが土日に意外と多いことです。夫婦二人でダッキーの仕事をしているので、予約が本格的に入り始めると、行事に出席するのが難しいことがあるかもしれません。
2020年はコロナの影響でほとんど営業できませんでした。それでもHPを見つけてくれた方や古座川の頃のリピーターの方から問い合わせはありましたね。そんな中で『カヌー館』でアルバイトをさせてもらえたのは有難かったです。
二人で作ったTシャツや手拭い、ステッカーなどのグッズも、『道の駅よって西土佐』や『道の駅とおわ』や『カヌー館』に置かせていただいて、そこそこ売れてきています。
実はダッキーはもともと趣味で乗っていたんです。
仕事としては最初、ラフティングのガイドをしていて、カヌー館のアルバイトで初めてカヌーに乗りました。
古座川でも最初はカヌーの仕事をしていたんですが、ダッキーはラフティングのような安定性がありながら、カヌーみたいに一人で漕げる、という良いとこ取りやな、ってことに気づいて。
でも、ダッキーを専門的にやっている会社ってあんまりないんですよね。カヌーよりも安定していて操作性もいいんですけど、ダッキーはメンテナンスが難しいからかもしれません。
空気を入れて膨らませないといけないんですが、暑い日にパンパンに膨らませておくと爆発してしまう。運ぶのもカヌーより重いし、丁寧に扱わないといけない。そういう管理する側の大変さはありますが、お客さんにとっては絶対に安全です。ダッキーに乗ったお客さんはみなさん口を揃えて「ダッキー良いね!」って言ってくれます。
二人乗りもできるので、小さなお子さん連れのファミリーでのご利用が多いですね。
まずは仕事を軌道に乗せたいです。ダッキーはもちろん、グッズの販売にも力を入れていきたいですね。
今の家もとても良いお家ですし、西土佐にしっかりと基盤を作って、ここで暮らし続けていきたいなと思っています。
家族で移住すると、僕個人の人とのつながり、妻の女性同士のつながり、保育所でのつながりなど人間関係が広がるのが早いです。田舎はやっぱり人とのつながりが必要なので。もし一人で移住していたら大変だっただろうなと思います。
旦那さんが田舎暮らしをしたいなら是非、奥さんを説得して、家族での移住をオススメします。女性は虫が苦手な方が多いと思いますが、どうしても虫は出るので、慣れておくといいです。
仕事はできれば見つけてから来た方が安心感はありますね。
高知の人は大らかであたたかいですよ。