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本市ではこれまで、拡大する行政需要や住民ニーズの多様化に対応するため、数多くの公共施設等を整備してきました。
しかし、これらの公共施設等の多くで老朽化が進み、今後その維持・管理に多額の費用が必要になることが見込まれています。一方、少子高齢化に伴う社会保障費の増加や生産年齢人口の減少による税収の減少等を踏まえると、本市の財政状況はさらに厳しくなり公共施設の維持・管理に係る費用の確保は、一層困難になることが予測されます。
さらに、人口減少により、施設が整備された当時とは住民ニーズも大きく変化している中で、公共サービスのあり方そのものを見直す必要があると考えられます。
このような状況の下、「文化センター」、「中央公民館」、「働く婦人の家」も老朽化が目立つことから、3施設を複合化して「文化複合施設」として整備する計画を進めています。また、中央公民館等の近隣にあるJA高知はた本館の本館についても、耐震性がなく建替え等が必要なことから、平成30年3月に市とJA両者で基本合意書を締結して、協同で整備を進めていくこととしています。
これにより、コンパクトでより効率的な管理運営ができる「芸術・文化・生涯学習等の拠点施設」の整備が可能となり、中心市街地の活性化・にぎわいの創出にも貢献できるものと期待をしているところです。
「市立公共施設」と「JA高知はた施設」との協同による複合施設整備を進めます
市立文化センター (昭和44年度建築) |
市立中央公民館 (昭和55年度建築) |
市立働く婦人の家 (昭和55年度建築) |
JA高知はた本館 |
市民や来訪者にとって利便性の高い場所として、多様な都市機能や交通網が集積している中心市街地での整備を最優先とし、中心市街地内で中央公民館に近接し、一定規模の敷地面積を有するJA高知はたとの一体整備による複合施設の整備により、施設の老朽化対策はもとより、官民一体で施設の集約化・再配置に取り組むことで、施設機能、利便性の向上と相乗的な交流活動を促進するとともに、必要な都市機能が近接したコンパクトシティとしてのまちづくりを進め、中心市街地の活性化、にぎわいの創出に努めます。