ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 四万十市シティプロモーション > 四万十市を観る・知る > 歴史・文化・人物 > フジ属(ウイステリア族)の種類や見分け方について

本文

フジ属(ウイステリア族)の種類や見分け方について

ページID:2001826 更新日:2021年12月22日更新 印刷ページ表示

四万十市の花藤の栽培状況

フジ属(ウイステリア属)の主な種類と品種

 日本及び中国(東アジア)と北アメリカの温帯地域に7種あり、その中で、日本原産のフジと、ヤマフジ、中国原産のシナフジの3種が、園芸植物として、世界で愛好されています。
 これは花房が長いこと、花色が藤紫を基調として艶麗なこと、芳香があることなどが 大きな理由となっているのでしょう。さらに”藤浪”と表現されているように、長く垂れて咲く花房が風に揺れて咲く有様が、動きのある花として現代人の趣好にマッチして、人気の根源にもなっているのでしょう。
 他の4種は北アメリカに自生していますが、ほとんど利用されていません。属名は、 フジの研究家である、ペンシルバニア大学のウィスティル教授を記念して命名されたものです。

主な種類の見分け方 藤植栽状況 植栽Map​

種類

つる


(cm)

花房
(cm)

葉質

小葉
(枚)

特徴

フジ

18種

右巻き

1.2cm

2.000

20

60

薄い

11

19

若葉では伏毛がある。成葉では表面は無毛で裏面にもほとんどない。
品種は多く、花色、花容の変化に富む
ヤマフジ

4種

左巻き

2~3

10

15

厚い

9

13

若葉では両面に毛が密生しているが、成葉では表面は無毛だが、裏面には残る。
シナフジ

6種

左巻き

約2.500

15

30

厚い

9

13

若葉では伏毛がある。成葉では表裏ともに無毛である。特に芳香が強いといわれている。
日本では少ないが欧米では人気がある。

アメリカフジ

4種

不明

1.300

1.800

10

15

不明

9

15

若葉、成葉ともに毛を残す。ほとんど普及していないし、見た感じでも、フジとは思えない。

32種

           

フジ属の近緑種

 フジ属の近緑種にはナツフジ属(マメ科)とコマツナギ属(マメ科)があります。
 ナツフジ属は熱帯から温暖にかけて広く分布しており、約50種が知られています。大部分は常緑のつる性植物ですが、北限種のナツフジは、落葉性で、伊豆半島以西の温かい地方に自生が見られますが、ほとんど栽培されてはいません。
 ムラサキナツフジ(サッコウフジ、サツマサッコウフジ)は、奄美群島以南から、台湾までに自生が見られます。矮性品種のサツマサッコウフジは盆栽に仕立てられて、なじみの深い植物です。花房は短く、クズに似たような花で、7~9月頃に開花しますが、東京附近では、戸外での越冬は難しいようです。
 コマツナギ属は約350種の大世帯です。この中でなじみのあるのはニワフジ(イワフジ)で、日本では東海地方以西に自生しています。花は濃桃色で、6月ごろに開花します。まれに白花も見られます。