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フジの主な系統と品種について

ページID:2001826 更新日:2021年12月22日更新 印刷ページ表示

四万十市の花藤の栽培状況

フジの主な系統とその品種

 種名のフロリバンダは、”花が多い”という意味で、属中で最も優れている種類。基木種の花は藤紫色で、花房は20~30cmである。青森県から沖縄県までに自生する日本特産種であり、花房が最も長い、変異性に富んでおり、園芸品種も多い。
 棚仕立て、立木仕立てはもちろん、鉢仕立て、盆栽、生け花にも向く。

系統(品種)

特徴

園芸品種

植栽状況

ナガフジ(別名:ノダフジ)

 花は紫色で花房は50~100cm。棚仕立てにすると、長い花房が風に揺れて咲く、最も美しい代表的な品種。それだけに各地に同系統のものが多く、混同されている。牛島のフジは、九尺藤の原木との判定は間違いないところだが、熊野の長藤、黒木のフジなど古い名木が多く、それらの名藤のタネがまかれたことも多かったと考えられ、そこから派生した品種群が多く存在しており、それらのものが整理されず九尺藤、六尺藤、三尺藤、長藤などと呼び馴らされている。樹勢は強いのだが、つぎ木5~6年生の若木では、着花が難しい。開花に先行して発芽する。
  • 九尺藤(別名:紫長藤)
  • 六尺藤(別名:紫長藤)
  • 長藤(別名:三尺藤)
  • 野田長藤
  • 紫 藤
 
シロバナフジ  花は白色で花房は20~30cm、特に山陰地方に多く自生している。

昭和白藤(別名:白野田藤、白長藤)

 
アケボノフジ  花はまれなトキ色で花房は20~30cm。山陰地方、四国、九州に自生種が見られる。 白紅藤  

アカバナフジ
(別名:モモイロフジ)

 花はつぼみのときは紅色で、開花とともに淡紅色に変わる。特異な品種。花房30~40cm。樹勢が弱いわけではないが、育ち方は遅い。
  • 木紅藤
  • 新紅藤
  • 海老茶藤
 
ヤエフジ  花は紅紫色で花房20~30cm。フジの八重咲き品種で、おしべ10本の大部分が弁化したもので美しい。 八重黒竜藤(別名:牡丹藤)  
ハガワリフジ  花は淡藤色で花房は15cm程度。古くから栽培されている。
  • 錦藤
  • 羽衣藤(別名:三保錦)
  • 斑入葉藤
 
カワリフジ  花は淡紫色で花房は20~30cm。荒肌性のフジで、3年枝から木肌が割れニシキマツのようになる。 荒皮藤  

イッサイフジ(別名:野田藤、野田一歳藤、黒竜藤)

 花は濃藤紫色で花房は20~30cm。丈夫で育てやすく、すぐに花がつくところからイッサイフジの名称がつけられたといわれている。(学名もこのまま使っている)発芽に先立って開花する。
  • 野田一歳藤(別名:野田藤、黒竜藤)
  • 長崎一歳藤
 

イッサイフジの近縁種

  • 鉢房藤
  • 浅黄藤