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四万十市の文化的景観

更新日:2024年2月16日更新 印刷ページ表示

文化的景観とは

 日本の多様な気候や風土の中で暮らす人々は、地域の自然と関わりながら生業を立て、生活を営み、長い年月をかけてその土地ならではの特徴的な景観を築きあげてきました。
 このような歴史と風土に根ざした暮らしの景観は「文化的景観」として、文化財の一つとして位置付けられています。

四万十川流域の文化的景観

 文化的景観の中でも、地域の特色を示す代表的なものや、他に例を見ない独特なものとして国の選定を受けたものを「重要文化的景観」と言います。
 四万十川は津野町不入山(いらずやま)を源流点として約196kmを蛇行し、四万十市下田で太平洋へそそぎます。上流・中流・下流ごとに地形や気候に応じた土地利用や川との関わりが独自の景観を形成し、四万十川を介して一体的な繋がりを紡いでいます。
 平成21年2月12日、四万十川流域の5市町(津野町、梼原町、中土佐町、四万十町、四万十市)の景観は、「四万十川流域の文化的景観」として重要文化的景観に選定されました。
四万十川流域の文化的景観
 その中の四万十市の文化的景観「下流域の生業と流通・往来」は、豊かな生態系を誇る汽水域を中心とした漁労や、川を使った物資の流通を基軸に形成された景観で構成されています。
四万十川流域の文化的景観_02
四万十市の文化的景観

四万十市の重要文化的景観「下流域の生業と流通・往来」

 古来より人々は川を使って人や物を運び、豊かな川の恵みに支えられて漁を行ってきました。その一方で、時として氾濫し暮らしを脅かす川を上手くいなしてきました。流域に架橋されている沈下橋や増水の記憶を伝える洪水碑、川の氾濫に備えた家の石積などはそのような川との付き合い方を示しています。
四万十市の文化的景観_02
 四万十川の水量を支えるのは高知の豊かな山林です。支流・黒尊川流域の山林も、森林資源としてだけでなく、四万十川に対する水源涵養の役割を果たしています。
四万十川流域の文化的景観_03
 四万十川と黒尊川の合流点に立地する口屋内地区は支流と本流、中流と下流をつなぐ流通往来の結節点としての役割を果たし、森林軌道や沈下橋など森林資源の輸送の増大に伴って発展した構造物が多く見られます。
四万十川流域の文化的景観_04
 四万十川を介した流通往来は、河口の町・下田も大きく発展させました。下田は集積港として発達し、流域と関西圏とを結びつけた港湾で、水切り瓦を持つ豪商の家屋や川に向かって拡大する街区など特徴的な景観を今に伝えています。
四万十川流域の文化的景観_05

文化的景観保存活用計画について

 四万十市の文化的景観をより良く保ち、地域で育成し、その価値を醸成していくことを目的として、平成20年度に「四万十市文化的景観保存計画」が策定されています。
 重要文化的景観の選定から一定の年月が経過しており、選定時には想定できなかった開発行為等に対する考え方、計画の運営体制等について再考が必要な時期を迎えたことから、令和3年度~4年度にかけて現行の保存計画の改定を行いました。

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