本文
中村の市街地(中心市街地)は今から500余年前、応仁の乱を避け下向した前関白一条教房が、京都に模してまちづくりをしたいといわれていますが、その特徴の1つとして挙げられる「碁盤目状の条理」についても、一条公の時代だけで町が作られたわけではなく、一条公の時代以降も町民により作られてきたものと伝えられます。
特に旧中村町内の中心街で残っている史跡等においては、小京都の系列が強い京町・本町筋と、山内3万石の武家文化の系列が強い丸の内・桜町・小性町筋とその他の系列とに分かれる形で残っています。
その中で、小京都のゆかりとして中心を成しているのは、現在の一条神社を含む一条家御廟所にあたる場所とされており、その境内周辺には「咲かずの藤」や「お化粧の井戸」等の歴史遺物が残っています。
しかし、歴史的な資源としては「玉姫の墓」や「一条教房の墓」のほかには、そのほとんどが跡地などの“史跡”であり、また当時の面影を感じられる建物や街並みはほとんど無い状況にあります。
このため、本市ではまちなかの景観形成のため様々な取り組みを実施しております。
年 度 |
取り組み内容 |
---|---|
平成15年度~平成17年度 |
中村小京都まちなみ景観基本計画の策定(平成17年3月) 【本 編】
【付属機関】 中村小京都まちなみ研究会 |
平成18年度 |
小京都まちなみ景観表彰の導入 中村小京都まちなみ景観づくり要綱(平成17年4月施工) |
平成20年度 |
第1回中村小京都まちなみ景観づくり表彰 意匠家屋登録件数:12件 第2回中村小京都まちなみ景観づくり表彰 意匠家屋登録件数:5件 |
平成29年度~平成30年度 |
四万十市まちなか再生検討会設立 【目 的】 本マスタープランの将来像である「四万十川とともに生きる四国西南の中心都市」の実現のため具体的な施策等の検討に入るなかで、良好な景観を保全・創出するための取り組みとして、「四万十市まちなか再生検討会」を設置し、小京都としての歴史、文化を有する中心市街地について、官民が共通の目的意識のもと個性と魅力あるまちなか空間への再生を目指すもの。 四万十市まちなか再生検討会 【開催状況】 平成29年8月22日 第一回 検討会開催 平成29年12月1日 第二回 検討会開催 平成30年3月27日 第三回 検討会開催 平成30年10月1日 第四回 検討会開催 平成31年3月26日 第五回 検討会開催
四万十市まちなか再生検討会WG 【開催状況】 平成29年10月3日 第一回 WG会議開催 平成29年11月1日 第二回 WG会議開催 平成30年1月10日 第三回 WG会議開催 平成30年3月2日 第四回 WG会議開催 平成31年2月22日 第五回 WG会議開催 平成31年2月22日 第五回 WG会議開催 【報告書】 |
平成30年度 |
四万十市まちなか地域資源調査 【目 的】 本調査は、四万十市のまちなかエリア(以下、まちなかエリア)の再生を目指して景観の醸成や交通・賑わい創出について議論を行われた「四万十市まちなか再生検討会(平成29~30年度)」の一環として、まちなかエリアにおける地域資源の抽出と、歴史・文化的背景の整理を行い、今後のまちづくりおよび景観整備の方向を検討するための基礎資料の整理をするもの。 【報告書】 四万十市まちなか地域資源調査報告 [PDFファイル/11MB] 【パンフレット】 |