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女性の健康について
女性の健康を考えましょう
女性は年齢とともに思春期・性成熟期・更年期・老年期の4つのライフステージを経験します。
女性のこころとからだは、ライフステージに応じて女性ホルモンの影響を受けながら大きく変化していきます。
そのため、自分自身のこころとからだを見つめ、 ヘルスリテラシーを高めることが大切です。
正しい知識や健康情報を知り、活用しながら、いつまでもイキイキと働き続けられる自分づくりをしていきましょう。
3月1日から3月8日は女性の健康週間です
毎年3月1日から3月8日までは、「女性の健康週間」です。この期間は、女性の健康に関する知識を深めるとともに、社会全体で女性の健康課題への関心と理解を高めることを目的としています。
この機会に、ぜひご自身の健康について考えてみませんか?
3月1日~3月8日は女性の健康週間です [PDFファイル/554KB]
女性ホルモンについて
女性ホルモンとは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」のことを指します。
このホルモンは、排卵や月経などの女性の心身に大きく影響しています。
女性ホルモン | はたらき |
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エストロゲン |
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プロゲステロン |
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ライフステージごとのかかりやすい病気や症状
年代 | 症状や病気 |
---|---|
10代~20代 | 月経困難症、月経不順・無月経、妊娠・出産、貧血、やせ など |
30代 | 月経前困難症、妊娠・出産、やせ、子宮内膜症、乳がん、子宮がん など |
40代 | 月経不順・無月経、更年期障害、出産・妊娠、不妊、子宮内膜症、乳がん、子宮頸がん、卵巣がん など |
50代 | 更年期障害、生活習慣病、乳がん、卵巣がん など |
60代~ |
生活習慣病、泌尿器の病気、骨粗しょう症、アルツハイマー・認知症 など |
更年期障害について
日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳代、遅い人では50歳代に閉経を迎えます。閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を『更年期』といいます。
更年期に現れるさまざまな症状を『更年期症状』といい、その中でも日常生活に支障をきたす状態を『更年期障害』といいます。
更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、ホルモンバランスが崩れることですが、身体的・心理的・社会的因子が関与することで発症すると考えられています。
更年期障害の主な症状には、『ほてり、ホットフラッシュ、発汗、動悸、頭痛、冷え、意欲の低下、情緒不安定など』さまざまで、個人差が大きいといわれています。
市で実施した更年期症状に関するアンケート結果では、約2割の方が医師の診察を受けた方が良いと思われる症状を抱えていることが分かりました。
更年期を明るく上手に乗り切るための対処法
(1)食事
- 栄養バランスを整える
- 適正体重を維持できる食習慣を心がける
(2)休養・メンタルケア
- ストレス発散を心がける
- 家事も仕事も頑張りすぎない
- 疲れた日は早めに休む
(3)運動
- 仕事や家事の合間に筋トレやストレッチを行う
- 歩く機会を増やす
治療を受けることで更年期症状が改善する場合もあります。
一人で我慢せず、つらいときには迷わず医療機関を受診しましょう。
骨粗しょう症について
骨粗しょう症とは
骨は、皮膚や髪の毛と同じように新陳代謝を繰り返すことで「強さ」と「しなやかさ」を保っています。しかし、新しく作られる骨の量よりも、壊される量が多くなると、骨は軽石のようにスカスカになり、骨折しやすい状態になります。このような状態が、骨粗しょう症です。
骨粗しょう症が進行すると、骨折しやすくなったり、寝たきりの原因になるリスクが高まります。特に、骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がほとんどありません。
そのため、早期に治療を開始して骨密度の低下を防ぐことが大切です。
広報に掲載しました!
令和6年10月号と11月号の広報に、佐々木整形外科医院佐々木篤史医師の記事を掲載しました。ぜひ、ご覧ください。
広報10月号~骨粗しょう症について~ [PDFファイル/634KB]
広報11月号~骨粗しょう症の治療と予防について~ [PDFファイル/500KB]
女性ホルモンと骨粗しょう症の関係について
女性ホルモン(エストロゲン)は女性の肌や髪の新陳代謝、生殖機能の発育等だけでなく、骨量を維持・強化するという大きな役割を担っています。
更年期になってエストロゲンの分泌が低下すると、骨の保護作用が衰え、骨量は徐々に減っていきます。また、エストロゲンの低下は、カルシウムを吸収する作用のあるビタミンDの合成も低下させるため、腸からのカルシウム吸収も少なくなります。
このため、更年期以降の女性は、エストロゲンの低下に伴い、骨粗しょう症になりやすくなります。
骨密度測定を実施します
骨粗しょう症の予防とその予備軍となる低骨密度者の早期発見・早期治療を図ることを目的として、骨密度測定を実施しています。骨粗しょう症は自覚症状が少ない病気のため、早期に発見して適切な予防や治療を行うことが重要です。
令和6年度に、市の乳がん・子宮頸がん集団検診を受診した方のうち希望者に、骨密度測定を実施しました。その結果、約4人に1人の方が精密検査を受けた方が良いと判定されました。
これまで骨密度測定を実施したことがない方は、ぜひ自分の骨の状態を知ることから始めてみませんか。
対象者
乳がん検診・子宮頸がん検診(集団検診)を受診した者のうち、骨密度測定を希望する方。
希望の有無は検診当日に確認します。申し込みは不要です。
がん検診については、各種がん検診のご案内のページをご覧ください。
セルフチェック
女性の病気セルフチェック<外部リンク> 厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修
骨粗しょう症セルフチェック<外部リンク> 公益財団法人 骨粗鬆症財団
女性のための健康情報(外部リンク)
女性の健康づくり(厚生労働省)<外部リンク>
女性の健康推進室ヘルスケアラボ<外部リンク>
働く女性の心とからだの応援サイト<外部リンク>
骨粗しょう症について(公益財団法人 骨粗鬆症財団)<外部リンク>
骨粗鬆症の予防のための食生活(e-ヘルスネット)<外部リンク>