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人権コラム(令和4年6月号広報掲載)

更新日:2022年5月26日更新 印刷ページ表示

~ ちょっとがんばろう ~

 若い時に「近頃の若いもんは」とよく言われた。年をとったらとったで「いい年こいて」とか「年寄りの冷や水」とか言われるようになった。結局、若くても年をとっても言われる。何故だろう。人はおおむね自分が正しいと思っているから、自分と「違う」人間をとりあえず少し否定する。若者もいずれ老人となる。そして自分が「同じ」人間であったことに気づく。だから「高齢者問題」は高齢者側の問題ではない。老人=弱者というネガティブなイメージを作っている社会全体の問題である。
 高齢者がやれることは近年増えている。昨年10月、アメリカのドラマ「スタートレック」の船長役のウィリアム・シャトナーさんは満90才で宇宙飛行を成功させた。彼は30年間も「エンタープライズ」に乗って宇宙を駆け巡ったのに、現実の世界では、わずか11分間の宇宙飛行で感極まって泣いた。そして、世界中の人々に「可能性」という希望を与えた。だから、誰も彼に「いい年こいて」などとは言わない。これを見て、だらだらと日々を過ごす私も少しは「やる気」が湧いてきた。
 「亀の甲より年の功」、「さすが一日の長」などと言われるよう、もうちょっとがんばってみようか。

 

四万十市人権教育・啓発講師 光内真也