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平成30年度活動報告(市立具同小学校との連携)
四万十市立具同小学校では、毎年、総合学習の一環として、地域の田を借りて米栽培体験を行っています。その米栽培体験に関わっている高知県幡多農業振興センターの職員から、今年度の米栽培は、40010日プロジェクトで取り扱っている「しまんと農法米」と同じ栽培方法で取り組んでみてはとの提案を受け、四万十市立具同小学校との連携がスタートしました。
まず始めに、「40010日プロジェクト」や「しまんと農法米」のことを具同小学校の子どもたちに知ってもらうために学校の授業の中で説明をさせていただきました。
授業風景
子どもたちは、とても興味を持ってくれたようで、この授業の後で、「しまんと農法米」と同じ栽培方法で栽培することが決まりました。
米の栽培をするとなると、たくさんの作業をしなければなりません。ここからは、具同小学校の子ども達が栽培体験の中で行った作業の一部を、ご紹介します。
田起しをした田んぼに、肥料を蒔いている様子です。
稲がすくすく育つのに欠かせない重要な作業です。
栽培面積は14aで、子ども達が手分けして肥料を蒔いています。
地域の農家さんから頂いた苗を、田植えまで保管しておくための、苗床作りをしています。
子ども達が協力して、苗床へ苗箱を運び入れ、その後、苗床にバケツで水を張っています。
たくさんの苗箱ですが、これをすべて植えていきます。
田植の前日に、稲を植える場所の目印となる印を付けています。
この農具は「ころばし」というもので、田植え機が普及した現代では、見かけることは少なくなりましたが、手植えをする際には必要な作業で、高知県幡多農業振興センターが所有しているものを借りて、作業を行っています。
いよいよ、田植えの日になりました。青空の下で子どもだけではなく、先生や保護者も協力し、手植えをしています。
みんな黙々と取り組んでいます。
田植え後、2ヶ月ほど経った稲の様子。
田植え後、3ヶ月ほど経ちました。穂が実っています。
上の写真を撮影した頃に、子ども達は、田んぼ周辺の草刈りをしていました。
これも稲がすくすく育つには大事な作業の1つです。
ついに、収穫のときとなりました。黄金色に実った稲を目の前にして、子ども達は一生懸命稲を刈っています。
稲刈りの前に、稲を上手に刈る方法を教えてもらっています。
収獲した米を、近くの精米所で精米している様子
米栽培体験や、学校の授業で農業のことを勉強していくにつれて、子ども達は、色々な疑問が出てきたようです。四万十市農林水産課の職員がその疑問に答えました。
子どもから、内容を聞いています。
これまでの学習の集大成として、四万十市内の各学校の子ども達が学習したことを発表する「ふるさと発見!四万十の子ども研究発表会」で具同小学校の代表が発表を行いました。そして、なんとその発表は市長賞を受賞しました。
具同小学校の代表メンバーです。
持っている物は、子ども達が育てた米で、「具同米」と命名されました。
収穫した米は、スーパーで子ども達自らが店頭販売を行いました。
40010日プロジェクトの商品である「しまんと農法米」と同じ栽培方法で、栽培したということもあり、子ども達からは、四万十川清流保全基金へ寄付するという意見が出て、販売売上の一部は、四万十川清流保全基金へ寄付されることとなりました。