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令和元年度活動報告(市立具同小学校との連携)

ページID:2001826 更新日:2022年3月23日更新 印刷ページ表示

 四万十市立具同小学校では、総合的な学習の時間の学習の一環として、例年、5年生が地域の田を借りて米栽培体験を行っています。昨年度からは、市が推進する「しまんと100年。40010日プロジェクト」の第1弾商品である「しまんと農法米」と同じ栽培方法で取り組んでいます。平成30年度に当時の5年生が地元入田の農事組合法人「入田村」のみなさん、高知県など関係機関の協力のもと、「四万十の食で地域を盛り上げ隊~具同小プロジェクト~」を立ち上げました。この活動を受け継いだ令和元年度の5年生が、今回はさらに、お米を原料とした加工品づくりにも挑戦しました。

 まず始めに、「40010日プロジェクト」や「しまんと農法米」のことを、令和元年度の5年生にも知ってもらうために学校で授業を行いました。

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 今年度の子ども達も、大変興味を持ってくれたようで、令和元年度も「しまんと農法米」と同じ栽培方法で米作りに取り組むことになりました。

子ども達が行った栽培体験を紹介します。

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 肥料撒きの様子。子ども達が手分けして、14aの田んぼに肥料を撒いています。

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 JAから提供のあった苗を、田植えまでの間、保管するための苗床を作りました。

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 田植えの様子。入田村の方や高知県幡多農業振興センター職員が、苗の持ち方や植え方を、子ども達に教えています。

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 稲刈りの様子。最初に高知県幡多農業振興センター職員から、稲の刈り方を教えてもらい、みんなで一斉に刈り始めました。

稲刈りが終わり、子ども達は、収穫したお米をどう活用するかを考えます。
みんなで考え、そして、地域を盛り上げることを目的に活動を始めます 。

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テーマは「地産地消」、米を使った加工品の販売にも挑戦することを決めました。
加工品の候補を出す中で、『かりんとう』と『ポン菓子』の2つに絞られ、米の加工品についてもっと詳しく知るために、加工品を製造している企業に話を聞くことになりました。

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 子ども達が調べた結果、地元の「(株)LLPしまんと」という企業が米を使ったかりんとうを製造していることがわかりました。そこで出前授業として「(株)LLPしまんと」を学校に招き、会社のことや、どんな想いで会社を経営しているかを聞くことにしました。「(株)LLPしまんと」は、地産地消にこだわり、新鮮で安全な食材を提供できるよう取り組んでおり、その話を子ども達は真剣なまなざしで聞き、一生懸命に話す内容をノートに記入していました。

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 「(株)LLPしまんと」が事前に子ども達が収穫した米を預かって、米粉にしてかりんとうを作っていたので、試食させてもらっています。

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 授業を受けた後、5年生みんなで話し合い、自分たちのテーマである「地産地消」をしていきたいという思いと、「(株)LLPしまんと」の会社理念が一緒だったので、米を使った加工品は『かりんとう』に決定し、出前授業をしてもらった「(株)LLPしまんと」に『かりんとう』作りの協力をお願いすることになりました。「(株)LLPしまんと」も子ども達の取り組みに共感し、その結果、『かりんとう』作りに快くご協力いただきました。
 その後の話し合いで、できあがった『かりんとう』は、収穫した米といっしょに子ども達が販売することになりました。

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完成した商品(かりんとう・具同米)

 完成した商品は、地元スーパーで子ども達自らが店頭販売を行いました。店頭販売は大盛況で、ピーク時には約50mの行列が並ぶほどでした。
 『具同米』は販売当日で即完売し、『かりんとう』はこの日のほか参観日等の学校行事でも販売し、同じく大盛況のうちにめでたく完売することができました。

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 子ども達は、次々と来るお客さんに一生懸命接客し、慣れないながらも楽しそうに販売をしていました。

 販売以外でも、活動の目的である地域を盛り上げるために、具同小学校区内のお年寄りへ、『かりんとう』を配布しました。

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 40010日プロジェクトの商品である「しまんと農法米」と同じ栽培方法で栽培したということもあり、子ども達からは、四万十川清流保全基金へ寄付するという意見が出て、『具同米』と『かりんとう』の販売売上の一部は、四万十川清流保全基金へ寄付されることとなりました。

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 贈呈式では、四万十市長が出席し、これまでの活動の発表と具同小5年生からの寄付の受け渡しが行われました。