3月1日(金)、市立中央公民館で、四万十市・高知大学連携事業 報告会が開催され、市民・漁業関係者・行政関係者など約80名が参加しました

取材・撮影 2013/03/01


  高知大学 木下泉教授と西日本科学技術研究所 東健作室長がアユに関する研究、高知大学 平岡雅規准教授がスジアオノリに関する研究の報告をしました。
 木下教授は、前回のおさらいも含め、流下盛期のアユ仔魚が生き残るのではなく、餌が多い時期に流下した仔魚が生き残っているとし、また、ベトナムのアユが日本産に酷似した遺伝子を持っているなど、多様な適応能力を示すアユが温暖化によって減少するとは考えにくいことを報告しました。
 東室長は、消失した不破産卵場の上流まで塩水が遡上していたこと、新たに川登、三里で産卵が確認されたこと、河口砂州消失後も引き続き河口内で仔稚魚が長期間成育していること、汽水域の動物プランクトン密度には偏りがあり河川流量と反比例すること等を報告しました。そして、四万十川アユの特性として、天然遡上主体の「変動性」、河口域成育の「高い回帰率」、他河川からの「高い独立性」の3点をあげました。
 平岡准教授は、四万十川産スジアオノリの特色として、高水温で成熟するため長く生長できないことをあげました。そして、十分な胞子の供給を調査で確認できたため、芽生え時期の高水温に問題があると仮説を立て、種を付けたひび網での河川生育試験を実施した結果、良好な生長を確認できたことを報告し、今後の方向性を示しました。

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