6月29日(日)に、第16回文化財めぐり「下田の町並みを歩く」が、開催されました。

 

取材・撮影:2008/6/29


 参加者40名は、まず下田集会所で事前学習をしました。講師は、高知県教育委員会文化財課 課長補佐 溝渕 博彦さんと、市教育委員会 生涯学習課 川村主査です。

 事前学習では、今私たちが住んでいる町の当たり前の景色が、学術的に分析され、重要な文化的景観であることにきずかされました。
 
 会場からは、「はじめて聞いたけんど、すごいがやねえ。」と、感嘆の声が上がりました。

 いよいよ現地見学「町並みウォッチング」です。

 和風の建物ですが、窓の手すりには洋風の加工がほどこされています。
 
 この技術は関西方面から伝わったもので、下田が関西との強いつながりを持った地域であることが分かります。

 下田の建物の塀には四万十川の砂利をブロックに混ぜ込んだバラスブロックが多く使われています。このようなブロックを使うのも下田独自のものです。

 砂利の出る面と平坦な面をうまく組み合わせてデザインとして活かしています。

 水戸地区にある倉庫です。

 水切り瓦という土佐特有の漆喰の技術を使って、倉庫の壁面に瓦を数段取り付けています。

 下田は台風や雨、潮風で壁面が傷みやすいので、なるべく雨水が壁面を伝わらないよう、瓦で外へ逃がす工夫がされています。これは、高知県沿岸部に良く見られる建築の工夫です。

 下田にはかつての豪商の家が数軒残っています。

 このような商家では、格子の入った窓が多く見られます。これは、屋内の商品を見せたり、お客さんとコミュニケーションをとりながら、防犯も兼ねることができるためです。

 屋根瓦は風雨に耐えるよう、風の向きにあわせて重ね方が工夫されています。

 このような工夫は、県下のあちこちの古い屋根に見られ、瓦の重ね方を見れば、どこから強い風雨があたるのかを想像できます。

 「下田の町に残る独特の景観一つ一つが、当時の人々の暮らしの営みの証です。これらを残すのか、捨てるのか。これらが地域にとっていかに大切なものかを、地域の人々が知る必要があります。」という講師の話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

 ―参加者の声―

「もっと早く聞いておけばよかった。取り壊したものもあったので残念。勉強になりました。」
「毎日散歩しているのに、知らんことばかり・・」
「説明を聞きながら見るのは、すごくわかりやすくて良かった。」

 下田地区では、前日に町内放送をしたり、回覧を回した地域もあって、地元の皆さんも多数参加していました。見慣れた景色に、思わぬ発見をした時間だったようです。

 文化財めぐりは、市内の歴史や文化財をわかりやすく見学できるよう計画されていて、いつもの景色を普段とは違った視点からのぞく良い機会になると思います。

 次回は8月3日に西土佐黒尊流域を訪れる予定となっています。

 問い合わせ先 生涯学習課 0880−34-7311

ホーム
戻る