平成18年8月8日(火)、後川中学校生徒を対象に、梼原町〜愛媛県大野ケ原にて、出前授業を行いました。

 前日の蕨岡中学校から二日続けての出前授業でしたが、両日とも天候に恵まれ、快適に学習することが出来ました。

このマークのあるものは拡大写真が見られます。

写真・記事:生涯学習課



オヒョウの説明

 オヒョウの名はアイヌ語の「オピウ」にちなみ、アイヌ人はこの木の樹皮から衣裳を作っていました。もともと寒い地方に多い植物で、高知県内ではあまり見られません。葉の先が3つに切れ込む特徴があります。


温帯林とそこに生育する草本類について説明

 四万十市、四万十川下流域の山林を形成する主要構成樹種は、ヤブツバキ、シイ、カシなどの常緑樹(暖温帯林)です。そのため林内には日光がわずかしか届かず、林床には草本類がほとんど見られません。四国のおよそ標高1000m以上に分布する温帯林(落葉広葉樹林帯)では、日光が適度に木々の合間から地表に届き、夏期には熱さを和らげ、また落葉した葉が自然に肥料になって、植物が豊富に見られます。



オオバヨメナの大群落

 オオバヨメナは絶滅危惧種に選定されています。つまり絶滅の恐れがあるということです。しかし、ここでは個体数が多く、とても珍しい植物には見えません。良好な環境下では、安定した植生が維持出来ることを実際に観察したことには、大きな価値があります。



登山道途中から山地草原の景観、植生の観察

 高知県はいわゆる森林県で、四万十市内にも山地草原はありません。山地草原に生育する植物は日当たりがよく、乾いた場所を好みます。ヒメユリを始め、シコクフウロソウやオミナエシなどはその代表的な植物であり、実際に観察出来たことには、大きな価値があります。



フシグロセンノウを観察する生徒

 山頂に着くと、ナデシコ科のフシグロセンノウの花が点々と咲いていました。

 フシグロセンノウは森林性の植物とされていますが、実際には山地草原でもよく見られます。こうした発見をすることは、野外学習の効果の一つです。




標高1403mの源氏ケ駄馬山頂にて

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