平成18年8月7日(月)、蕨岡中学校生徒を対象に、梼原町〜愛媛県大野ケ原にて、出前授業を行いました。

このマークのあるものは拡大写真が見られます。

写真・記事:生涯学習課


 ギンバイソウの葉

 四万十川源流域である大野ケ原には、四万十市内には無い温帯林、山地草原(高原)という環境があって、貴重な植物が数多く見られます。今回は、そんな植物や生育環境を実際に観察し、四万十川流域の自然環境について視野を広げ、より深く知識を得ることが出来ました。

・写真説明
 ギンバイソウは中国大陸と陸続きだった頃から存在した、もしくは分化した原始的な植物です。このような植物群は総称して「そはやき植物」と呼ばれ、四万十川流域にはこれらの種が多数生育しており、植生のうえで大きな特徴です。
 ギンバイソウの葉は先が切れ込むという、他の草本には見られない特徴があり、原始的な雰囲気があります。標高の高い林内や林縁に生えます。


 ギンバイソウの花


 コクサギの説明

 午前中はまず渓流沿いを観察。一帯はブナ、ミズナラ、トチノキを主にした温帯林で構成され、四万十市とは全く違った植生になっています。

・写真説明
 この樹木は、とても変わった葉の付き方をしています。右右、左左と葉が2枚づつ互生し、「コクサギ型葉序」と呼ばれています。よく知られたサルスベリも、コクサギ型葉序をしています。標高が高く、渓流沿いなど湿度の高い場所に見られます。



 昼食後、大野ケ原の最高峰、源氏ケ駄馬(標高1403m)へ登頂し、道中、山地草原という環境に生育する植物を観察し、その環境について学習しました。


オオキツネノカミソリ

四万十川流域の標高の高い場所に見られる代表的な植物です。



コハウチワカエデの説明

 渓流沿いにはカエデの仲間が数多く見られ、そのうちの一種について、説明。標高の高い、渓流沿いに多く見られます。



キツリフネ

 名は花が舟を吊ったように見え、黄色いことに由来します。標高の高く湿った冷涼な場所に生えます。


チドリノキの観察

 他のカエデのように葉に切れ込みが無く、カエデの仲間には見えない木です。あえて、コハウチワカエデやイタヤカエデ、そしてチドリノキについて説明したのは、「カエデの仲間は必ず葉が対生」ということを覚えてもらうためです。これだけでも知っておくと、調べる時にすごく役立ちます。標高の高い、渓流沿いに多く見られます。


渓流沿いを散策しながら観察

 渓流沿いは、落葉樹や草本類がたくさんあって、とても涼しく、今、世界規模で問題になっている温暖化にも緑化が効果的ということを全員が実感しました。


山地草原の植物について説明

 尾根に出た所で、道中観察した植物について説明。



個体数が減少し幻の花となったヒメユリが点在

 太平洋戦争中、沖縄の女学生で構成された「ひめゆり部隊」の名は、本種のこと。



シコクフウロソウ

 四国の高原を代表する植物。所によっては大群落を形成し、お花畑を作ります。


頂上(標高1403m)にて

 左後方に、四万十市竹屋敷の堂ケ森、右後方に宇和島市の泉ケ森が見えます。


ホーム
戻る