最近テレビコマーシャルで頻(しき)りに宣伝が行われている地上デジタルテレビ放送(以下、地上デジタル放送)。

 高知県でも今年2006年10月から高知市周辺で放送が開始される予定です。

 今回は、この地上デジタル放送が四万十市でいつ頃から見られるのか、2006年1月時点で分かる範囲で紹介します。


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 まず、地上デジタル放送の話に入る前に、今の地上放送(地上アナログテレビ放送)の話題です。

 左のイラストは総務省が作成したパンフレットの一部です。

 ここに書かれているとおり、現在の地上放送は2011年7月に終了し、それ以降地上テレビ放送は地上デジタル放送のみとなります。

 つまり各家庭で、地上デジタル放送対応のテレビや、チューナーなどの受信装置を用意しないと地上テレビ放送は見られなくなります。

 詳しくは総務省の作成したHPに記載されていますので参照ください。


 最近電器屋さんに行くと、テレビ等で左のステッカーが貼られているものがあります。

 このステッカーは、それ単独では地上デジタル放送の受信ができない機器に貼付されていて、テレビ等を買う人が、アナログテレビ放送の終了を知らずに品物を買ってしまうことのないようにしています。

 詳しくは総務省の報道資料を参照ください。



 一方、地上デジタル放送用のチューナーを搭載した機器には左のステッカーが貼られています。

 こちらは、(社)地上デジタル放送推進協会[D-PA]が推進しています。


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 さて、本題の地上デジタル放送に話題を移します。

 2005年12月1日に、全国の各放送局が、地上デジタル放送の中継局の整備スケジュールを発表しました。

 発表された資料は地上デジタル推進全国会議のHPから入手いただけます。

 それを基に、総務省四国総合通信局が作成した中継局の位置の資料が左の図です。

 本市に関連するところでは、中村局と宿毛平田局が2007年に設置される見込みです。

 中村佐岡局は先行局でのカバー状況を見た上でとの条件付で、2009年に設置の見込み。

 現在のアナログ放送では中継局のある、西土佐局、十和局及び古津賀局については整備予定がないとの発表でした。


 左の図は2005年12月1日に公表された、デジタル放送推進のための行動計画(第6次)の資料で、同じく発表された中継局の整備スケジュールを基に作成した、「地上デジタルテレビ放送のエリアのめやす」です。

 詳細は地上デジタル推進全国会議のHPを参照ください。

 グレーの箇所は現在も地上テレビ放送が良好に受信できない地域、緑、黄、赤は年次ごとに地上デジタル放送が直接受信可能な地域、そして青は地上デジタル放送の直接受信が不可能な地域です。

 この青の地域、資料では、「共聴施設またはケーブル等の代替措置を想定」とされています。


 地上デジタル放送の電波を直接受信できない地域について、国はまずケーブルテレビの導入を検討・推進するとしています。

 これは総務省のもう一つの大きな課題である、「ブロードバンドゼロ地域の解消」という目的もあってのことと思われますが、何れにせよこれらの事業は、結局地元自治体や第3セクターが実施する事になるため、地元負担は大きくなります。

 このための支援策として平成18年度から総務省は、「情報通信基盤整備交付金」という新しい制度をつくり対応するとしていますが、交付率は自治体が実施する事業で1/3というものです。


 ケーブルテレビの整備も不可となると、最後は共聴施設での視聴となります。

 地上デジタル放送も現行のアナログ放送と同様に共聴施設で受信する事が可能ですが、既存の施設を利用する場合でも改修が必要となります。

 総務省の作成したパンフレット「地上デジタルテレビ放送共同受信施設での受信方法」にその詳細が掲載されています。
 ※総務省関東総合通信局HPよりDLできます。

 この中で、あくまでも都市型の共聴施設の場合の試算ですが、その改修費は370万円〜450万円という金額が示されています。
 ※試算の詳細な条件はパンフレットをご覧ください。

 そしてこれらの改修経費は、基本的に施設の管理者が負担することになります。


※総務省作成のパンフレット。クリックすると拡大します。

 結局のところ四万十市では、現在のアナログ放送を中村局又は宿毛平田局の電波を直接受信している家庭では、2007年(時期は未定)から、中村佐岡局の電波を直接受信している家庭では、2009年(時期は未定)から、地上デジタル放送の電波を受信可能となる見込みです。

 現在西土佐局、古津賀局及び十和局から直接電波を受信している家庭、及び共聴施設によりテレビを視聴している家庭については、何らかの対応をしない限り、2011年7月以降地上テレビ放送を視聴することはできなくなります。

 もう一つ、西土佐局、十和局を親局とする共聴施設については、この親局がなくなることから更に厳しい状況が想定されます。

 「いいことがいっぱい」のデジタル放送。その「いいこと」を実感することができるまでの道のりはなかなか険しそうです。


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