広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成29年4月号 

★人権さまざま★ 144

   「この20年以上風邪なんか引いたことがない」と自慢すると「老化で風邪の症状に気付かないからだろう」と揶揄されていましたが、とうとうそれも通じなくなりました。喉の痛みに苛まれ、妻の代役で家事をこなしていた矢先だったので大ショックでもありました。それでも私にもまだ役割があったものか、徐々に快方に向かい、BS映画『ガンジー』をみてゆっくり病休をとりました。
 
 ほとんどの方が十分承知だろうし、私もそのつもりでしたが、映画は浅はかな私の知恵や記憶などを遙かにしのぐ感動巨編。上映時間三時間半の前半部を見なかったことにも後悔する結果ともなりました。

 ガンジーはインド西部のボルバンダルに一八六九年に生まれ英国に留学、弁護士となり、一八九三年から23年間南ア連邦に滞在、同地在住のインド人の地位と権利を保護するための運動を行い、イギリス植民地主義の悪政と戦いました。一九一五年帰国。反英、非暴力の大衆運動を指導、数次の逮捕・投獄を経ながら、ついに一九四七年インド独立を達成しました。しかし、翌年、回印(イスラム教とヒンズー教)融和のための行脚の途中、極右ヒンズー主義の青年に狙撃されこの世を去りました。78歳の生涯でした。
 
 名前のマハトマとは「偉大なる魂」の尊称で使われます。
 
 数々の名言集の中から、私の心のメモをひらいてみます。「その日にすることの決意を毎朝の最初に行いなさい」、ー退職後の私は神棚に向かい毎朝自分に言い聞かせています。「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」。

 「我々の信念は常に燃え続ける灯火でなければならない。それは我らに光明を与えるだけでなく、周りをも照らしてくれるのです」「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海の如きもの、ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」
 
 「目には目をという考え方では、世界中の目をつぶしてしまうことになる」。「全ての人の目からあらゆる涙を拭い去ることが私の願いである」。

 マハトマでなくては誰もいええない言葉を、久しぶりに噛みしめて風邪を癒やしています。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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