広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成26年11月号 

★人権さまざま★ 115

   人権大会の午後は分科会です。私には二つの分科会へ出てとの要請でしたから前半は就学前部会に参加しました。

 今年は具同保育所の実践発表です。ここは児童数189名という市内屈指の大規模保育所です。まだまだ手の掛かる幼い子どもを、こんなにたくさん受け持つのは大変なことだろうと、想像して臨みました。

 孫の子守でさえ私には大ごとでした。先生方のご苦労は並大抵ではないはずです。そのため、保育所は明るく辛抱強い女性でないと務まらない仕事だと以前はいわれ、保育は女性の役目だと考えられていたものでした。

 ところが、今年の発表者は、若い男性保育士です。この部会に男性保育士が登場するのは歴史始まって以来の出来事です。内心はらはらの老人をよそに、保育の日常を当たり前のように淡々と話してくれました。この発表だけでも、来た甲斐があったなと、とてもうれしい気分にさせられました。

 すばらしい会合でしたが、気になることもありました。先生方は「毎日忙しくて大変です」とは口にしませんでした。が、せめて 名もの2歳児だけでも担当者を増やしてやることは、必要ないものだろうか。一対一でさえ投げ出したい親がいるとのニュースもよく聞くこの頃です。保護者たちとも十分に意思疎通できる保育所の適正規模についても、もっと知りたいものだと思ったことでした。

 保育士の男性女性の長所短所も訊きたかったのですが、当事者として発言するには、男女数がもっと近づく必要があるかとも考え質問はしませんでした。

 部会後半も発表者は若い男性でした。介護老人保健施設勤務(土佐清水市の施設)と聞き、この仕事も昔は女性だったのではと、世の移り変わりを感じました。高齢者の権利侵害、人と接する中での常識、非常識など、終末期の人生に寄り添う仕事の重大さが身に迫りました。

 「やれることはヤルから安心して歳を取って・・・・・・」との頼もしい言葉に、老後も心配ないと、確信がわいてきたものでした。

 残念なのは、出席者が常連ばかりという現象です。もう少し全市民が参加して互いに意見交換できないものでしょうか。

 次回はあなたもぜひ出席されて、人作り地域創りに発言されることを心から願っています。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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