広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成24年10月号 

★人権さまざま★ 90

   

この世に生まれてきた以上、元気で長生きすることを誰もが願っています。今や平均寿命は百歳にもなろうかといわれる時代ですが、それでもその百歳も、本人や周囲の者の努力が無い限り不可能のようでもあります。

 テレビでしかお目にかかったことはありませんが、百歳を越えてもなお、ばりばりの現役で仕事をしているお医者さんがいます。病院だけでなく、講演などの社会活動もされていたり、若い人と一緒にニューヨークまで行ってコンサートなども開いているとか。十年先のスケジュールがつまっていて、超多忙な毎日だ、ともききました。

 普通なら、お金持ちのお医者さん、何不自由ない暮らしができる身分なのに、どうしてもっと暢気に楽しくやってもよさそうにも思うのですが、それは間違いかもしれません。超多忙だからこそ元気に長生きできるのではとも思えるからです。

 世の中には「忙しくて死にそうだ」という人と「ヒマで死にそうだ」という人がいます。

 昔、親たちから「貧乏ヒマなし」とよく愚痴を聞かされました。聞くたびにイヤな現実だなあと嘆いたものでしたが、親たちも貧しいうえにヒマだったとしたら、もっと辛かったのかもしれません。

 あのお医者さんの元気さは、忙しくて病気になっているヒマはないとも考えられます。ひょっとしたら、元気でいたいからわざと忙しくしているのかもしれません。

 イギリスのサッチャー元首相、アメリカのレーガン元大統領は、ほぼ同時代に世界を動かした方々でした。ところが、仕事を辞めたとたんに、そろって、アルツハイマーになったと聞き世界中がびっくりしました。

 なぜだったのでしょうか。

 これという理由が、私どもにわかるはずもありませんが、素人流に考えてみると、辞めてヒマができすぎてしまったからではないかと想像もできそうです。

 同志である高齢者のみなさん、いつまでも元気でいたかったら、何よりも忙しくすることだと思いませんか。日本人の、平均寿命百歳の栄光を、みんなで勝ち取るため、手当たり次第に何かを見付けて、走り回ろうではありませんか。

 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

▲ Back
Copyright Shimanto-City Office All Rights Reserved