広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成22年2月号 

★人権さまざま★58
   人は生をうけた瞬間から日々変化し続けています。一日たりとも同じ日はありません。それを表現して私たちは、「成長」とよんだり、「老化」と言ったりしています。成長の段階では手本となる人がどこにでも数多くいます。両親だったり、きょうだいだったり、隣人や先輩、恩師だったり、さまざまです。

 ところが、老いの手本となるとどうでしょうか。今の私には、両親もすでに無く、親せきや身近から、手本になる人を見いだすことができない状況になっています。自分自身で老いの在り方を見つけだしていかなくてはなりません。年を取ってみると、しんどいことですが、押し寄せる変化に負けるわけにはいきません。人生初体験の老人を、やり抜く気力が必要です。何よりも、老化の中枢の脳を制御しなくてはなりません。老いてもなお成長していく脳を目指し、心に決めている幾つかをあげてみたいと思います。

 @過去を懐かしむことに溺れないこと。あのころはよかった、あのころに返りたい、口を開けば、つい言いたくなるのが人情です。でも、今が最高の人生だと考えることにしています。

 A人の悪口は言わない。悪口ぐらい楽しいものはないかもしれません。言うたびごとに脳細胞は老化を早めるそうです。

 B愚痴を言わないこと。愚痴で世界は開かれません。昨日までのことは、取り返しはつきません。今日の天気も自分で決めることは不可能です。あるがまま受け入れることです。しかし、明日は変えられるかもしれません。明日に期待する話題を持とうではありませんか。

 C苦労した、と繰り返す話をやめること。オレぐらい苦労した人間はいない、と、自慢にもならぬ自慢をしたくなります。人はみなどっこいどっこいなのです。オレと同じくらい君も苦労したんだね、と言ってやる
余裕をもちたいものです。

 D偏見で人を評価しないことです。老人は、とかく古い考えに固執したり頑迷になるくせがふえてきます。脳をほぐし、聞き役に徹して、笑顔で耳を傾ける人になりたいです。


 −こんなことを、自分自身に言い聞かせて生きています。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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