広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成20年6月号 

★人権さまざま★38
   「わが国は世界に冠たるヤマト民族と称され、ドイツと並んで純粋な血の人間の集まりだ」と私たちの世代は教えられてきました。今どきそんな説を真に受けて吹聴する人もいないでしょうが、ひょっとすると三つ子の魂百までで、そう思い込んでいる人もいるのではないでしょうか。また、同和地区の先祖は豊臣秀吉の朝鮮征伐で捕虜にして連れてきた者達の子孫だともいう人もいました。
 それらのことが全くのデタラメであるということは今でははっきりしています。
 そうだとしたら一体、日本人はいつ頃どこからこの日本列島にやって来て住み着くようになったのか気になります。
 人類の一番最初は、アフリカ大陸で誕生したといわれます。 チンパンジーから枝分かれしてヒトになったのが六百万年前。その後、今から十万年ほど前になって、初めて、ヒト(ホモサピエンス)とよばれる現在の人間になります。その人達が他の大陸に移動を始めるのが、六万年前のこと。なぜアフリカを離れたのか理由ははっきりしていません。もともと同じ種類だった人間が東西南北に移動し、行った先々でそこの環境に適応した体に変化をして行きます。寒いヨーロッパへ渡った人類は白人の祖先に、アジア大陸や日本に辿り着いたものは黄色人に、アフリカに残ったり南を目指した者達は黒色人にそれぞれ変化していきます。そんなことが解った今では肌の色や体型の違いで人種が違うとは誰も言わなくなっています。
 日本には黄色人とよばれた種類の人間が数回にわたってやってきます。その集団は同じ血液型を持っていたそうです。
 最初に南方からO型の人間が来て住み着きます。続いて地球が寒くなり大陸と地続きになった氷の上を北方からB型の人間が、そして中国の南方からA型の人間がやって来て、その混血で今の日本人が誕生したのだというのが定説です。もうお判りと思いますが、世界中どこに行っても純血のヒトは存在しません。全人類が全て混血でヒトになっているというわけです。
 「人間皆きょうだい」を今一度確認してほしいと思います。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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