広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成20年3月号 

★人権さまざま★35
   四万十市が発足して丸三年になろうとしています。はじめのうちは旧中村、旧西土佐の感覚にとまどうこともあった私でしたが、今ではすっかり自然な形で市の姿をイメージすることができるようになりました。

 旧だとか、新だとかいってもその差は心のもちかた次第だと確認をするチャンスを与えてもらった四万十市誕生だったとも思っています。

 そんな心の物指しの基本ともなる『人権条例』があたらしく制定されたと先月号の広報に人権啓発課より報告されました。それに先だつ11月号には市の『人権施策基本方針』も詳しく載せられていました。今さらそれ以上のことを、私などが説明する必要もないとは思いますが、感想の一端を書いてみることにいたします。

 二つの報告書で強調されていることは「人権がいまだに阻害されている人たちが存在している」ということでした。とても残念なことですが、事実として認めざるを得ません。その大半は「弱い立場」にある人たちで、ー子供、女性、高齢者、障害者、HIV感染者等、外国人などへの差別や同和問題ーなど、七領域にわたっていると伝えてくれています。

 こうした結論を導きだすまでには、市長より委嘱された16名の委員が、十数回もの検討会を重ねて出来上がったものです。原文をよく読まれて、人権問題は自分の問題だと心に銘記して欲しいと思います。

 なお、並行して、今は世界的規模で注目されている『男女共同参画プラン』も、別の委員によりまもなく完成されようとしています。その全貌を見ていただける日も近いものと期待をしているところです。

 このように、人権を大切にするということは、四万十市で暮らす人々の最重要課題であるばかりでなく、人権を無視しては地球上どこでも生活できない時代となっています。地域社会だけでなく小さな集団の基礎ともいうべき夫婦間、親子間でさえ、おかしな事件や犯罪が日常茶飯事として報道もされているこの頃です。人間として生きる最低限の常識=人権意識を今一度噛みしめてほしいものです。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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