広報しまんとコラム 「人が人らしく」  平成18年11月号 

★人権さまざま★19
   私たちは、自分の持っている固定観念〈思いこみ〉に支配されながら生きているといっても言い過ぎではないと思います。
 ここに二枚のカードがあり、それぞれにAとBふたりの人物像が書かれています。
  Aカード(人物「A」)
   (1)髪を頭の後で束ねている
   (2)顔立ちがよい
   (3)頭がよい
   (4)内気である
   (5)態度がかたくなである
   (6)背が低い
  Bカード(人物「B」)
   (1)短躯
   (2)頑固
   (3)内気
   (4)知的
   (5)端正
   (6)総髪
 カードの人物は「男性でしょうか、女性でしょうか」。これは大阪府立高校の元校長繁内友一先生が、学生・社会人合計50人を対象に、質問に答えてもらった資料の一つです。カードには、AもBも人物の「性」を確定できる文言は書き入れてはいません。にもかかわらず大半の人が、Aカードの人物を「女性」、Bカードの人物を「男性」と答えています。「性」は特定出来ないと答えた者は、五十人中わずかに一人だったといいます。
 このカードには、ちょっとしたカラクリがあって、Aカードは口語的表現で柔らかく、Bカードでは漢語的表現で固いイメージを与えるようにして、並べ方も順番を逆にし、できるだけ同じ内容だと気づかせないようになっています。回答者たちは、自分が今までに経験したことに基づいてつくりあげてきた一定の物指し(思いこみ)でこのカードを読んだと推察されます。私たちは、女は女らしく、優しくしとやかで控えめでとか、男は男らしく、強く逞しく頼り甲斐があるものと決めてしまっていることはないでしょうか。
 また、あの人は…、この地区の人等は…とか、思いこみで他人をみてはいないでしょうか。 男だって心優しく、女だって逞しい、そんな人達がいてもおかしくない世の中です。みんなで理想の人間像を、新しく創り出そうではありませんか。
 
   四万十市人権啓発講師   
         山本 衞
 

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